看護師は病院や施設に勤務する社員という扱いのため、当然人事異動も行われる職業です。通常は3月に辞令が交付され、4月から新しい科や部署での勤務になります。
病院によっては事前に打診されるところもあれば、3月に決定事項として一斉に貼り出されるところもあります。病院での異動は、経験年数や年齢などによるマンパワーを調整するためというのが最も多い理由です。
勤務条件や資格の有無も考慮されます。また、職場の人間関係に問題が見られた場合にその解消を目的として異動が行われることがあります。
次に、病院によっては異動が義務化されています。その理由はスタッフに様々な経験をさせるためです。
そのため、現在と全く違う科、例えば神経科から内科へといった異動もあります。よって、移動先によっては全く未経験の業務を行わなければいけません。
また夜勤が増えるなどライフスタイルを変える必要も出る可能性があります。では、どうしても納得がいかない場合や、ライフスタイルを変えることができない場合には、異動を拒否することができるのでしょうか。
法的には、看護師の人事異動は就業規則に則っているため、正当な理由のある辞令は原則として拒否することが不可能なのだそうです。拒否した場合は退職を促される場合もあり、無理に元の職場へ居続けると、懲戒解雇されることもあるそうです。
親の介護などの事情は考慮される場合がありますが、個人的な理由で夜勤が出来ないといった訴えは受け入れられないと考えるのが妥当です。分かっていても異動に疑問を感じるのであれば[こちらのサイト]を覗いてみて参考にしつつ考えてみてください。